テレビでやってた
『ストレイト・ストーリー』原作を高校生の時に読んだんですよね、これ。
絵本みたいな短いお話で、後ろに英語版もついてたので和訳して遊んだりしてました。
読書記録が残っていたので、読み返してみました。
あ、これ村上龍の訳だったんだ!
当時全く気にしてませんでした;
印象に残った文章を書きとめてあります。
「楽しかったよ、アメリカ人がいつも使う日常語の中でこれほどよい言葉を私は他に知らない。
あなたと知り合ってよかった、一緒に過ごせてよかった、それはあなたと共有した時間と、あなたに価値があったということだ。」
当時は「楽しかったよ」っていう言葉を改めて考えさせられて
なるほど~いい言葉じゃないかって感じだったみたいです。
今見ると「価値」っていうのが少し気になりますが。。
この引用は、多分アルヴィンが旅の途中で出会った人たちとの交流の場面じゃなかったかと。
映画も旅先での色んな人たちとのやりとりがものすごく微笑ましかった。
ものすごく!ありえないだろうってくらいに!
まさに人情ですね!
こんな変な芝刈り機に乗った爺さんにみんな親切にしすぎだって!
少しくらい異質なものを排除したがる厳しい世間の目みたいなものにさらされるかと思いきや、出てくる人たちはみんな良い人たちばっかり。
車修理した双子の兄弟に「ちょっと、ちょっとちょっと!」ヾ('o'ヾ('o'ってつっこんで欲しかった。
全体的に静かなお話だけど、酒場で戦争の話をしているシーンなど、アルヴィンの話って短い言葉の中にその人の人生を感じさせるような重みがあります。
老人の話だけど、全然説教くさくない。
むしろ最後の兄弟の和解に、二人ともいまさらっていうくらいの高齢だからこそグッとくるものがあったりするんですよね~。
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